130叩きでもゴルフが好きだと胸を張れる瞬間

エッセイ

130 叩き常習犯──それが私の現在地。
それでも「ゴルフが好き」と胸を張れるのは、スコア表には載らない 小さな瞬間 があるからだ。


1. ティーグラウンドで朝焼けを吸い込むとき

まだ芝が露で濡れ、遠くの稜線がピンクに染まる。
1Wを握っただけで心拍が上がり、「今日こそは」が身体中を巡る。

2. フェアウェイをキープしたボールへ歩く20歩

平均 FWキープ率 40 %
中央の白球へ真っ直ぐ歩くその20歩は、数字以上のご褒美だ。

3. 8 mロングパットがカップ手前5 cmで止まったとき

「ナイスタッチ!」の一言で OB の痛みが半分チャラになる。

4. 低弾道の“パンチショット”が枝をくぐり抜けた瞬間

林の中から放った 低い球がフェアウェイに転がり出る
同伴者が「ナイスアウト!」と叫ぶ、その高揚感は病みつきになる。

5. 池越え/バンカー越えを一発で乗せた瞬間

手前は水、奥は砂。
“乗るか沈むか” の緊張を超えてグリーンセンターに着弾したボールを見た瞬間、
脳内で拍手が鳴る。

6. スコアカードに並ぶ “+1” の連続

パーオン率 3 % でも、ボギーオン→2パットで 5,5,5 と並ぶ快感。

7. 気の置けない友人とゴルフ談議に耽る時間

反省会なのか漫才なのか。
ミスも笑える相手 がいれば、下手さえエンタメになる。

8. 行きの車や自宅で“理想の一球”をイメージするとき

窓に映る素振り、エアショット、YouTubeのスローモーション。
頭の中ではいつもナイスショット が出ている。

9. ゴルフ場ランチの“カツカレー”にスプーンを入れる瞬間

午前中に大叩きしても、
熱々カツカレーと生姜焼き定食が待っている と思えば午後も頑張れる。
ゴルフ場の食事は、下手ゴルファーのガソリンだ。


終わりに:スコアの外側にある“好き”を集めて

前回誓った 90 切りロード はまだ始まったばかり。
けれど今日集めた 9 つの「好き」は、
明日の OB やトップを笑い飛ばす 燃料 になる。

スコアが悪くてもゴルフを愛していい。
“好き”を拾い集めながらパーオン 3 % の壁を越えていく物語を書いていく。


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